FXのスプレッド

FXトレーダーの大敵になるのはこのスプレッドです。

ビッドとアスクの差のことで、92,10と92,13だとスプレッドは3になり、3ピプスが業者に手数料として支払わなければならないのです。

FXトレーダーは初めから不利な立場でトレードをしなければならないということを覚えておきましょう。

ドル円が「 89.107~ 89.115」でスプレッドは0.8銭、
ユーロ円が「130.130~130.148」でスプレッドは1.8銭となります。

この場合、「上の業者よりも下の業者の方がスプレッドが安い」と言います。

FX業者は手数料としてこのスプレッドの中から利益を確保しています。

そのため、株式投資とは異なり、「取引手数料無料」でも経営が成り立っているわけです。

逆に言えば、「取引手数料」を取っている業者というのは2重に手数料をとっていることになると言えます。非常にもったいない、というか無駄な出費です。

基本的に業者の為替レートというのはインターバンク(IB)が提示するレートを元に提示されていますが、IBのスプレッドというのはドル円やユーロドルで0.5銭位だと言われています。

もちろん各カバー先によってその数字は多少異なると思いますが、その数字と業者の提示するスプレットとの差額が業者の利益となっています。

そしてFX取引で利益を出すには、このスプレッドの幅以上、ポジションを持った方向(買いor売り)に動かなければいけません。

そのため、スプレッドが小さい業者を選ばなければ、利益を出す為により大きな動きが必要になってしまいます。

言い方を変えると、スプレッドが高い業者は、事実上、手数料が高いということになります。


例えば、基本的なFXの取引単位は1万通貨ですが、スプレッドが1銭で100円の計算になります。

ということは、1回の取引で、

スプレッドが2銭の場合、200円。スプレッドが1銭の場合、100円。

の手数料が掛かっていることになり、倍違うことになります。
ちなみに、1日3回、10万通貨の取引をする方がスプレッド2銭→1銭に乗り替えると、その差額はなんと年間約75万円です。

それまで50万円負けていた方が25万円のプラスになる計算です。

1銭安いだけでこれだけの差がでます。

数字にしてみると、いかに高い「スプレッド」が無駄であるかということがわかるかと思います。


現在、FX業者は低スプレッド化が激化しており、安い業者は沢山見つかります。

初心者向けとアピールしている手数料が高い大手業者が多いですが、初心者向けでないFX業者など、実際にはほとんどありません。

使いこなすのが難しいシステムしか無ければ経営が成り立たなくなってしまいます。

通貨の買値(ビッド)と売値(アスク)との差額のことです。

通貨には必ずこの買値と売値があり、一般に買値のほうが売値より高く設定されています。

このため、同時に売り買いを両方行うと、スプレッドの分だけ損することになります。
スプレッドが狭いほうが得というのはそのためですね。


またスプレッドで使われるPipsという単位は、取引レ-トの最小単位のことです。

例えばドル/円で1Pipsいえば、最小単位の1銭のことを指します。